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記事: What is Linen

リネンとは?麻との違いやリネンの特徴

What is Linen<p>リネンとは?麻との違いやリネンの特徴</p>
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What is Linen

リネンとは?麻との違いやリネンの特徴

THE ROUTINE LINEN ( 14 )日常のリネン ( 14 )

“Life is but a tissue of habits.”

— Henri-Frédéric Amiel

If we believe that, we can change our life by changing our habits. And I think that good habits are about having a good routine in our daily life. In this blog, I would like to introduce our products as things to accompany such a good daily routine. 

”人生は習慣の織物である”ーアンリ・フレデリック・アミエル

そう信じれば、習慣を変えることで人生が変わるはずです。そして、よい習慣は日常によいルーティンを持つことだと思います。このブログでは、そのようなよいルーティンに寄り添うためのモノとして、弊社の製品を適宜ご紹介しよう思います。

     

”What is linen ? "

「リネンとは?」

さて、今回は改めてリネンとは何なのかについてのご紹介です。

  

リネン織物を作るテンジンファクトリー

弊社では織物作りを生業としていますが、何の織物かと聞かれると、”リネン”ですと答えています。

織物といえば、絹織物、綿織物、毛織物、麻織物じゃないの?

と思われている方にしてみれば、リネン織物って何???

これは自然な反応かと。

そこで、リネンという言葉は聞いたことがあるけど、意味は知らないという方のために今回はリネンについてご説明したいと思います。

  

  

リネンとは? リネンの意味

そもそも、リネンとは何でしょうか?

まずは、リネンの意味や歴史についてご紹介します。

  

リネンの意味

リネンとは、日本語にすると「亜麻糸や亜麻布、又は亜麻製品」となります。ざっくり言うと、亜麻(英語でflax)の植物を原料とする天然繊維でできた糸、生地、そして製品を指します。肝心の繊維は亜麻の茎内にあります。

  亜麻の畑

  

 吸水性や耐久性、保温性に優れた素材として、寝具や衣類、タオルやカーテンなどさまざまな製品に使われています。他の植物繊維に比べてその繊維は繊細で柔らかいことなどから、肌触りのよさを重視する方にも選ばれています。

亜麻からリネンへ

 ちなみにホテルや病院といった施設では、シーツやタオル、テーブルクロスなどの布製品を総称して「リネン」「リネン類」と呼ぶ場合があります。しかし、これは材質がリネン素材であることを意味するわけではありませんので、ご注意を。

  

リネンの歴史

リネンの原料の亜麻(フラックス)は、考古学者によって、紀元前8,000年頃にチグリス・ユーフラテス川に生えていたことがわかっています。さらにカスピ海と黒海に挟まれたコーカサス地方にあるジョージアの洞窟では36,000年前のリネン織物の断片が発見されています。このため人類最古の繊維だといわれています。さらに古代エジプトでは神聖な布として扱われ、ミイラを巻いた布もリネンだったことが知られています。

歴史についてさらに詳しくは「日常のリネン ( 10 )」をご参照ください。

ヨーロッパでは生地の生産地によって、フレンチリネン、アイリッシュリネン、ベルギーリネン、リトアニアリネンなどと呼ばれ、親しまれてきました。丈夫なリネン製品は長く愛用され、状態のよいアンティークリネンは蚤の市などで人気があります。

  

リネンと麻の違い

リネンのことがおおよそわかっていただけたでしょうか?

続けてリネンと麻の違いについて見てみましょう。「英語か日本語かの違いで、同じものかな」と思っている方もいるかもしれません。日本国内では、リネンのことを麻と呼ぶ場面も多くありますが、リネンと麻は、正確には異なるものを指しています。

そこで、ここからはリネンとは何かをみてみましょう。

麻とは

麻とは、植物を原料とする繊維の総称です。また、それらでつくられた生地のことも麻と呼ばれます。麻の代表的なものには、亜麻(リネン)、苧麻(ちょま・ラミー)、黄麻(こーま・ジュート)、大麻(おおあさ・ヘンプ)などがあります。その他にもマニラ麻やザイル麻などもありますね。

大麻(ヘンプ)の紡績糸。手前=精麻と呼ばれる大麻の繊維部分

   

このような麻の一種がリネンなのです。そしてそれぞれ違う特徴があり、用途も違っています。ただ、この中で亜麻と苧麻だけが、日本の家庭用品品質表示法で「麻」と表示するように規定されていた歴史がありました。そこで起こったことは、リネン=麻、ラミー=麻だから、「リネン=ラミー」という誤認でした。この両者、確かに見た目は似ていますが、そもそもが産地も違えば、異なる植物から出来ているので、性質や特徴が異なります。そこで、近年になって法が改正され、「リネン」、「ラミー」という表示が可能になりました。

リネンと麻の違いが分かりずらかったのには以上のような背景があったのですね。

  

左=リネン、右=ラミー。見た目は似ている

ヘンプ紡績糸の織物。独特のハリ感は芭蕉布などの績んだ糸の織物に近い


   

使い心地の比較(当社比)

それでは、リネンとそれ以外の麻には、使い心地にどのような違いがあるのでしょうか?

弊社では、ラミーやヘンプの織物を作った経験があります。その経験からの比較になります。

リネンは繊維が細いので、生地がやわらかく仕上がります。毛羽立ちも少ないので肌触りがよく、チクチクしません。それに比べると他の麻では、繊維が太めなので粗目、硬めの生地になります。ハリが強く、ザラザラ、チクチクすることがあるようです。糸の状態で見ても、ラミーの糸は毛羽が多く見られますね。ヘンプは、風合いの点でリネンより張りが強い布になります。

   左=苧麻(ラミー)、右=亜麻(リネン)。ラミーは糸の状態でも毛羽が目立つ

  

リネンの特徴

以上のように多くの繊維がある中で、リネンが世界で愛用されてきたのには理由があります。

ここでリネンの特徴を見ていきましょう。

リネンは優れた吸水性と発散性がある

リネン生地は、同じ天然素材のコットン、シルクで作られた生地と比べて、吸水性と発散性に優れています。水分を素早く吸い取り、素早く発散することができます。

 衣類や寝具として使う場面では、汗をすぐに吸い取って発散してくれるので、サラッとしてべたつかず、快適さを保てます。キッチンで使えば水分の吸い取りがよく、洗ったあとの乾きも早いという特徴があります。吸水性は洗うほどに増していきます。

器を包み込むように拭けるキッチンタオル

  

リネンは丈夫で長持ちする

リネンは、とても丈夫で繰り返しの洗濯にも強い素材です。耐久性があるため、海外では100年以上も受け継がれ、使われてきたリネン製品があることも知られています。アンティークリネンは、蚤の市などでも人気です。

丈夫で水濡れにも強いリネンは、寝具やカーテンなど暮らしのなかで長く使う製品の素材として選ばれてきました。世界の一流ホテルでも、こうした特徴からベッドルームやキッチンなどにリネン素材が使われているようです。

   

リネンは汚れに強い

リネン素材は、汚れが繊維に染み込みにくく落ちやすいのも特徴です。これは、リネンに含まれるペクチンという成分のはたらきによるものです。ペクチンが繊維全体をコーティングしているため、汚れにくく、汚れても落ちやすいという性質があります。

ペクチンを含んだ亜麻の繊維

 

リネンはサラッとした肌触り

リネン生地は、サラッとした肌触りも特徴のひとつです。これも、リネンに含まれるペクチンによるものです。リネン生地は使いはじめは硬くハリがありますが、洗濯を繰り返すことでやわらかくなっていきます。この特徴から、身に着ける製品の毛羽立ち、チクチクが苦手な方にも好まれています。

 

柿渋染めをしたリネンのシーツ。よりサラッと感が強まっている

   

リネンは通気性と保温性が高い

リネンは、繊維の中にストロー状の空洞がある構造から、夏は余分な熱を逃すので涼しく、冬は繊維の中で熱を保持するためにあたたかく感じられます。サラッとした手触りと涼感のある見た目から、夏向きの素材だと思われる方もいるかもしれませんが、通気性、保温性ともに高いため、オールシーズン使いやすい素材だと言えます。

通気性の良いリネンは風通しがよく暑い時期にオススメ

  


厚手のリネンは保温効果であたたか

 

 

テンジンファクトリーのリネンとは

ここからは、私たちの作るリネンについてご紹介いたします。

これまで見てきたようにリネンの素晴らしさは、自然に備わった素晴らしさであるので、私たちが特別に手を加える必要はありません。ただ、リネンの良さを損なわないように織物にすることを心がけています。

そこで、使用する道具として昔ながらのシャトル織機を大切に使い、ひとつひとつ丁寧にリネン生地を織り上げています。扱っているのは、キッチンリネン、バスリネン、ベッドリネン、カーテン、リネンウェアなど。自分たちも長く使いたいと思えるものをつくりながら、使って育てるリネンの魅力をお伝えしています。

 

こだわりのシャトル織機で生地を織る

テンジンファクトリーでリネン生地を織るのに使っているのは、手機織と同じ仕組みの昔ながらのシャトル織機。スピード勝負で大量に織る機械ではありません。人の手も加えながら丁寧に時間をかけて生地を織ります。

 昔ながらのシャトル織機

  

よこ糸を運ぶ舟形の道具がシャトル

 

シャトル織機の特徴として、糸に余計な負荷がかかりにくいという点があります。横糸が弧を描くようにゆっくり移動するため、リネン生地に立体感ができ、ふわっとした風合いに仕上がります。

また、シャトル織機では両端に「耳」がある織物ができあがります。耳のあるリネンの織物は「セルビッチリネン」と言われます。耳をデザインに活かしたオリジナルの製品をつくっています。

タテ糸にシャトルという道具を使ってよこ糸を通します。木製の管に巻いてある糸の量しか織れないので、数分ごとに織機が停止します。その度ごとに人の手でシャトル内の木管を新たなものに交換します。この作業は、タテ糸が終了するまで、延々と続きます。

大量生産はできませんが、ひとつひとつの製品にしっかりと向き合い、ものづくりを続けています。

  

紺色の部分がシャトル織機で織った証しである”耳”

  

こだわりのリネン糸、先染について

テンジンファクトリーで使っているリネン糸は、本場フランスやベルギー産の亜麻を原料として作られています。そしてリネン糸を暮らしに溶け込む色で染めたあと、丁寧に織り上げます。このようにリネン糸を先に染めてから織るこの手法は手間がかかりますが、芯までしっかりと染められることで深みのある美しい色合いの生地が生まれます。最後に良質な雪解け水で洗って仕上げるので、やさしい風合いのリネン生地に仕上がります。

   

こだわりの体制

テンジンファクトリーは、小さいこともこだわりのひとつです。富士山の麓のまちの小さな工場では、織機を動かす職人、仕上げを行う職人、企画をするスタッフがすぐ近くで仕事をして、みんなで考えを共有し、話し合いながらものづくりを行っています。同じ敷地内にはショップとショールームもあります。

予約制のショップ&ショールーム

   

まとめ 

ここまで、リネンと麻の違いやリネンの特徴、テンジンファクトリーのリネン製品についてお伝えしてきました。いかがでしたか? 

まずはキッチンクロスなど小さなグッズで、その吸水性や手触り、使うごとによくなっていく使用感などを試してみるのもおすすめです。暮らしに合わせて、高品質なリネンを取り入れてみませんか?

 

最後に、日常の中のリネンの一コマ。   
  
 
    
ザーッと駆け足でしたが、今回はこれで以上となります。最後までお付き合いいただきありがとうございました。テンジンファクトリーの「リネン製品」が皆様のお役に立てれば幸いです。これからも日常の暮らしに寄り添うリネン製品の魅力を発信していきますので、よろしくお願いします。